生産管理で重要なこと
生産管理で重要なことは何でしょうか?
(1)生産管理の特徴
生産管理は、製造販売している企業で一番重要な機能です。
生産管理は、そのほかの、例えば、財務会計管理、販売管理、出荷管理、在庫管理、工程管理、品質管理などとは性格が異なります。
生産管理以外のシステムは実際に行った事実を管理すること(システム)です。
例えば、会計では、実際に取引があった結果のお金の管理です。
販売は、注文が入って、その注文に対して出荷した結果を管理します。
でも、生産管理システムは注文や在庫の実際のデータを使用して計画を作って管理するシステムです。
この計画により製品の在庫、原材料・部品の在庫、お客様への製品の納入が決まってしまいます。
これがきちんと出来るかでその会社の利益が上がるか損失が出るか決定してしまいます。
では、生産管理で重要なことは何でしょう?
生産管理でやらなければいけないことは、一般的に製造の生産計画を立てることです。
そしてその生産計画から部品や原材料の調達計画を立てることです。
では、そのためには何が必要でしょうか?
(2)デマンドとサプライデータ
生産管理で必要なことは、注文や需要などのデマンドのデータと製品・部品・原材料などの在庫(サプライ)のデータです。
これが正しくないと正しい生産計画や調達計画はできません。
生産管理システムでは、
よく英語ではガーベージイン・ガーベージアウトと言われています。
ガーベージとはゴミのことですがゴミ(デマンド・サプライ)を入れたら出てくるものはゴミ(生産計画・調達計画)だということです。
まず、デマンド(注文・需要)とサプライ(在庫)を正しく把握することが最初で一番大切なことです。
最近では、システムを入れてかなりデータの精度が向上していますが、まだ不十分な企業が多く見られます。
特に在庫管理が重要です。
在庫の情報を正しく把握することが大切になります。
この在庫管理と、販売情報しっかりしていないと生産管理システムを入れても成功しません。
(3)歩留まりとサイクルタイム
次に、生産管理をおこなうために設定するデータです。
生産計画は一般的にどのようにして立てますか?
そうですね。
生産計画しないといけない数量は = デマンドから在庫を引く
簡単ですね。
でも、その時考えないといけないことがありますね。
そうです。
いつ生産計画をスタートするか(時間)? と
いくつ生産計画をスタートするかです(数量) です。
一般の工場では、製品はいろいろな問題で歩留まりの分だけ多くスタートしなければいけません。
またお客様の納期に合わせて製品のサイクルタイム(製造のリードタイム)を早めにスタートしなければいけません。
この、歩留まり、製造のサイクルタイムを適時に正しくメンテナンスするのが次に重要になります。
これにより、製品の余剰在庫が発生したりお客様への納期遅れが発生したりします。
(4)部品・原材料データ
3番目は、調達計画の部品・原材料の部品マスターの情報です。
1つの製品に対して1つの部品を使用する場合は、簡単ですが、成型の樹脂や塗料などの薬品関係は設定が難しくなります。
これにより製品と同じように原材料の余剰在庫や原材料不足が発生します。
(5)対策を打つこと
システムから必要なデータが正しく抽出できるのは必要です。
でもその情報を使用して対策に生かさなければ何もなりません。
例えば
生産能力不足で来月はお客様の納期をミスってしまうという情報が得られたとき、それに対して、生産能力を上げる対策や、能力不足を外注するとかの対策を行わなければいけません。
この事が、最後に重要になります。
最近は、よくERPの成功率が、20数%から30%だと言われています。
「システムを入れたら全部解決してくれる」 そんなシステムはありません。
システムはツールです。
それを生かして対策に役立ててください。
もちろん対策に役に立つ情報(帳票・レポート)があるのが前提ですが。