TOC理論 その2(売上げ利益を上げる)
■前回は、工場におけるTOC理論をお話しました。
前回のTOC理論を読まれていない方は、左のメニューの
「TOC理論 その1」
を先にお読みください。
前回は、
- 売上げや利益を上げるためには、工場などからのスループットを上げる必要があります。
- それは、設備や人といった物理的制約条件を見つけ出して徹底的に儲けるためにこき使うということです。
を説明しました。
■しかし、ここで問題が発生しました。
注文が少ないケースです。
注文が少ない場合、生産ができません。
売上げがあがりません。
ゴールドラット博士は、TOC理論を考え方に適用しました。
売上げが上がったのです。
これがそのやり方です。
■それは、シンキングプロセス(Thinking Process)略してTPです。
日本語で言えば、思考プロセスです。
ゴールドラット博士が、この考え方を産業界に広めていきました。
この考え方にもTOCの理論を適用しています。
前述は、工場の工程の話でしたが、TOC理論を考え方に適用します。
■会社全体で制約条件を改善して会社全体の最適化をおこない
売上げ、利益を上げることです。
注文がたくさんある場合、工場の制約条件を改善すれば売上げを上げて利益をあげることができました。
しかし、注文が少ない場合、制約条件はなくなります。
売上げや利益を上げることができません。
では、もっと売上げをあげるにはどうすれば良いでしょうか?
これをTOCの思考プロセスで考えます。
よくわかりませんね。
■例をあげて説明します。
飛行機のチケットがいい例です。
航空会社のスループット
(多分原材料はあまりないので売上げがスループットですね。)を
最大にするにはどうすればよいでしょうか?
飛行機のチケットは、全部同じ値段では、ありません。
いろいろな種類があります。
値段を『お客様の要求』に応じて変えているのですね。
目安として羽田と福岡の運賃を入れておきました。
- 普通運賃 :32,700円(これは普通運賃ですね。)
- 往復割引 :28,550円(往復で買うと少し安くなります。)
- 特便割引1 :16,200円から23,700円
(2ヶ月前から前日まで予約できます。
予約の変更はできないなど制限があります。) - 往復割引7 :15,700円から19,700円
(2ヶ月前から7日日まで予約できます。
予約の変更はできないなど制限があります。) - シルバー割引:21,250円(年齢とか制限があります。)
などがあります。
例えば、急に当日出張が決まったら普通運賃でも払いますね。
1ヶ月先の運賃だと安くして欲しいと思いますね。
お客様の心理をよく考えています。
ゴールデンウィークや、夏休み、お盆、お正月などお客が多いときは絶対、飛行機を利用しますのでさらに値段が高くなります。
航空会社は、いかに売上げを最大にするか考えています。
■私の知っている海外の製造業の会社でもやっていました。
その日に注文が入ってその日に出荷する場合です。
緊急品です。
この緊急品の売値は、通常の価格よりかなり高くなっています。
必要だと値段が高くても買いますね。
しかし、このサービスを行うには、システムや仕組みがその要求に対応する必要があります。
皆さんの会社は、今後、どのような方法、戦略で売上げ、利益を上げてゆきますか?