ASP/Saasサービス、その2




■今回は、ASP/Saasサービスについて少し追加でお話したいと思います。

システムの形態は大きく2つあります。

  • クライアントサーバーシステム
  • ASP/Saasサービス

です。

クライアントサーバーシステムとは、
お客様の所に在庫・生産管理などのアプリケーションのシステムが入ったサーバー(高級なパソコンですね)をおきます。
使う人は、それぞれの端末(パソコン)からネットワーク経由でサーバーに繋げてシステムを使います。

ASPサービスとは、
在庫・生産管理などのビジネス用のアプリケーションソフトを、インターネットを通じてお客様へレンタルするサービスのことです。
ASPサービス会社にあります。

最近では、ASPサービスはSaas(Software as a Service)と呼ばれているようです。
サースと読みます。
「サービスとしてのソフトウェア」という意味です。

現在では、クライアントサーバーから、ASP/Saasの方向へ進んでいます。

何故でしょうか。

クライアントサーバーの問題点を説明します。

■まずお客様での問題です。
  1. 1つめは、システムの導入価格が高いことです。

    サーバーを購入する必要があります。
    無停電電源装置、バックアップ、RAID(ハードディクスの二重化)、 WINDOWS 2003(5ライセンス)などにすると、すぐ50万円近くに なります。
    それにデータベースソフトが必要です。
    20万円(5ライセンス)は必要です。
    セットアップ費用を入れると、すぐ100万円近くになってしまいます。

    これに、在庫・生産管理システムのプログラムのライセンス費用が必要です。
    これで、合計、数百万円になります。

    メンテナンス契約すると、さらに高くなります。

    でも、最近(2008年)では、サーバーもかなり安くなりました。
    データベースソフトなしで、上のスペックで、安いメーカーは25万円くらいになっています。

    また、データ数が少なければ、データベースソフトも無料版があります。

  2. 2つめは、導入してメリットがあるかわからないことです。

    数百万円もかかって、システムを導入しても、本当にメリットがあるのか、本当に 役に立つのかわからないことです。

    私の知っている会社も、有名なERPを数億円かかって導入しましたが動いていないそうです。
    その為、お金の支払いでもめているということです。

  3. 3つめは、サーバーを管理する人がいないことです。

    サーバーは、お客様の所へおく必要があります。
    でも、何か問題があってもサーバーをわかる人がいないので管理できません。
    大手のようにシステムを管理する人を雇う余裕もありません。

    また、サーバーの置いている場所は、事務所ですが、埃の問題もあります。
    いつ壊れるか心配です。

■次に、システム業者での問題です。

  1. 1つめは、フォローの体制が難しいことです。

    「システムがおかしいのです」とお客様から電話がかかってきます。
    「どういうようにおかしいですか?」と聞いてもわからないケースが多いです。
    ネットワークの問題なのか、システム自体の問題なのか、パソコンの問題なのか検証が困難です。
    最終的には、お客様の所へ訪問します。

  2. 2つめは、バージョンアップです。

    システムの改善を行うときです。
    クライアント(それぞれのパソコン)に入れるソフトを変更する時は、全部のパソコンのソフトを入れ替える必要があります。
    現在は、一度に変更するやり方もありますが、導入する企業にシステムの管理者のいないところは、難しいです。

    サーバーの変更も困難を極めます。
    当然、バージョンアップにお金もかかります。


■前回も説明していますが、一般的なASP/Saasのメリットを簡単に説明します

  1. 専用のアプリケーションソフトは必要ありません。

    お客様では、専用のアプリケーションソフトは必要ありません。
    インターネットに繋がった環境と、インタネットエクスプローラ(WEBブラウザ)でシステムの全機能を使用することができます。

    サーバー、データベース、アプリケーションソフトは、ASPの会社にあります。

    最近、インターネットの回線のスピードが上がっています。
    光の回線を使用する所が増加しています。
    光回線を使用しますとほとんど、ストレスなくシステムを使用することができます。


  2. システムを安く使用することができます。

    アプリケーションシステムを導入する場合、サーバー、データベースの費用は高価です。
    ASPサービスでは、お客様が、サーバーやデータベースを購入する必要はありません。

    毎月、レンタル料(使用料金)を支払うことにより安価にシステムを利用することができます。

  3. アプリケーションソフトを管理する必要がありません。

    サーバー、アプリケーションソフトはASP会社にありますので、サーバーやデータベース、アプリケーションソフトの管理はASP会社が行います。

    お客様でのアプリケーションやサーバーなどを管理する人員、手間が必要ありません。

  4. アップグレードが容易にできます。

    定期的な、バージョンアップについては、システムがASP会社にあるため容易におこなうことができます。


■もちろん、クライアントサーバーのメリットもあります。

  1. ユーザーに使いやすいシステムである。操作性がよい。

    WINDOWSで動くシステムですので使いやすいシステムです。
    例えば、「キー」を押すだけでいろいろな機能ができます。
    プログラムも比較的簡単です。

    ASPサービスは、インターネットエクスプローラなどのブラウザを使用します。
    操作性にも制限があります。
    帳票も制限が出てきます。
    プログラムもかなり難しくなります。

    在庫管理ですと、 バーコードなどとの連携も難しくなります。

  2. カスタマイズができる

    お客様の要求に応じてシステムの変更ができます。
    「この機能はこのように変更して欲しい」などが可能です。
    もちろんお金はかかりますが。

    ASPのカスタマイズは難しいです。

    Saasは、ASPよりかなりお客様ごとにカスタマイズできるようになっていますが。

  3. データの処理量

    データの処理量が多い場合は、クライアントサーバーの方が良いと思います。

    ASPサービスでは、インターネットの回線スピードに制限されます。

  4. 特殊な業種
    ASP/Saasは、一般的な業種が多いです。

    特殊な業界などは、ASP/Saasでのアプリケーションがない場合があります。
    その時は、自社でクライアントサーバーシステムなどで構築する必要があります。



どっちが良いとは言えません。
あなたの会社の業種や作業に応じてシステムの形態を選択をする必要があります。






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